お酒の量や強さにかかわらず、飲酒は運転能力を低下させます。その事実を明らかにするために、科学警察研究所交通安全研究室による実験結果を紹介しましょう。
お酒を飲んだ被験者に駐車車両の間から子どもが飛び出してくるというシーンを体験させ、反応時間を測定する実験を行った結果、表1のような結果が得られました。
表1:お酒の強さ・量と反応時間の関係

このように、飲酒量に比例して瞬時の反応が鈍くなることが分かっています。さらに、酒の強い人・弱い人どちらも反応速度にはほとんど違いがなく、同じだけ飲酒の影響を受けることが判明しました。つまり、「酒に強いから大丈夫」は通用しないということです。
運転再開までの時間は……?
二日酔いを経験された方はお分かりになるかと思いますが、アルコールはなかなか抜けないものです。さて、アルコール摂取からどのくらいの時間が経てば運転を再開しても問題ないのでしょうか?
一般にアルコールの処理速度は「体重1kgあたり0.1~0.2mg/h」程度と言われています。これを具体的な酒量や体重に当てはめて考えると、表2のような結果が算出できます。
表2:飲酒量・体重とアルコール消失時間の関係

この結果には個人差があるので、余裕を持って多めに休息をとっておく必要があります。少し時間がたったからといって、油断して運転をするのは危険です。「運転しても確実に安全」という状態になるまでには、皆さんが意識している以上に、十分に休息をとる必要があるのです。